インプラントやブリッジ、入れ歯の治療
- ● こんな症状でお悩みではありませんか?
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- 歯周病やむし歯などで歯が抜けた
- 入れ歯が合わずに痛い、カタカタする、違和感がある、外れやすい
- 保険の入れ歯をつけているが、食べ物をしっかり噛めない、美味しく感じられない
- 入れ歯やの金具が目立つのが嫌
- 健康な歯は傷つけずに、抜けた歯の治療をしたい
入れ歯・ブリッジ・インプラントとは?
歯を失ってしまった場合の選択肢は、大きく分けてこれら3つに集約されます。そしてそれぞれに一長一短があります。何を重視されるかは患者様によって異なりますので、ここでは簡単に違いをご説明します。
入れ歯 | ブリッジ | インプラント |
---|---|---|
部分入れ歯の場合、歯ぐきの上に人工歯を載せ、両脇の歯にバネをかけて固定します。 |
両脇の歯を若干削り、連なった人工歯を被せて橋渡しをするように歯を固定します。 |
歯を失った箇所のあご骨にチタン製の人工歯根を埋入し、その上に人工歯を被せます。 |
項目 | 入れ歯 | ブリッジ | インプラント |
---|---|---|---|
グラつき・安定感 | △ 構造上やや劣る |
○ | ○ |
噛む力・食べ心地 (丈夫な自分の歯との比) |
△ 20~30% |
○ 60~80% |
◎ 80~100% |
見た目 | △~○ 審美義歯であれば目立たない |
○ | ○ |
お手入れのしやすさ | △ 出し入れが面倒くさい、細かい調整が必要 |
○ | ○ |
健康リスク | △ 顎の骨がやせる、バネをかけた歯に負担がかかる |
△ 両脇の歯を削る、歯に負担 がかかる |
△~○ |
治療の安全性 | ○ | ○ | ×~○ 術者の経験・技量等に大きく左右される |
壊れやすさ・耐久性 | △ 5年 |
○ 7~10年 |
○~◎ 10年~、ただし定期的なメインテナンスが必須 |
保険適用 | ×・○ | ×・○ | × |
コスト | △~◎ 保険なら安い |
△~◎ 保険なら安い |
×~△ 相場は1本40万円~ |
上記はあくまで一般的な比較で、個人差がとても大きいものです。例えば入れ歯であっても十分しっかり噛めている人はたくさんいらっしゃいますし、お手入れ次第では10年以上愛用している方もいらっしゃいます。同様に、治療後にしっかりと自宅ケアや歯科医院での定期的なケアを行なえない方の場合、インプラントはご自身の歯より歯周病になりやすいため、あまりお勧めできません。
また、それぞれの治療は歯科医師の技量などにも大きく左右されます。入れ歯が合わずに長年かみ合わせのズレや不安定感で悩まされてきた方も当院にはよくお見えになりますし、インプラントの成功率や治療後の健康状態は、技量だけでなく医院の方針(本来は必ず長期的なメインテナンスが必須)にも大きく影響を受けます。
そのため、歯科医院を選ぶ際は、単に金額や歯科医院の規模、医療設備、埋入本数で選ぶのではなく、確かな技能と経験に加え、患者様のメリットを最優先に据えた治療方針をとっているかどうかも、重要なポイントと言えます。
当院での治療の種類
失った歯の本数 | 保険 | 自費 | ||
---|---|---|---|---|
1本 | 部分入れ歯 ブリッジ プラスチック義歯 |
部分入れ歯 セラミックブリッジ 金属床義歯 |
目立たない部分入れ歯 審美義歯(バルプラスト) |
インプラント |
2本~ | インプラントとブリッジの組み合わせ | |||
全歯 | 総入れ歯 プラスチック義歯 |
総入れ歯 金属床義歯 |
目立たない総入れ歯 審美義歯(シリコーン) |
インプラントバータイプ |
当院の特長
総合病院での豊富な外科処置経験を持つ口腔外科専門医が、生涯に渡って患者様のお口の健康を守ります。
手術を伴うインプラントであれ、細かな調整が必要な入れ歯であれ、歯科医師の経験や知識、手先の器用さが大きく影響することは紛れも無い事実です。
加えて、治療後の長期的な経過を見据えて治療計画を組み立て、それを適切に実施できるかどうかによって、患者様が短期的にも長期的にも健康でいられるかどうかがある程度決まってしまいます。
当院では、口腔外科専門医が生涯に渡ってお口の健康をサポートできるよう、治療後のメインテナンスなども考慮に入れながら治療計画を立て、それぞれの治療法のメリットやデメリット、考えられるリスクなどを十分にご説明させて頂いた上で、今出来る最善の治療を行なっていきます。
歯を失い悩まれている方、入れ歯が合わずに困っている方は、お気軽にご相談下さい。
インプラントについて
● よく噛め、自然な付け心地で、他の歯に負担をかけず、長持ちする
入れ歯には、よく噛めない、煩わしい、違和感があるという欠点がありました。ブリッジには、健康な歯を削る必要がある、という欠点がありました。こうした問題を解決したのが、歯の代わりにチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込むインプラント治療です。
チタンは強度と生体親和性に優れているため、人工関節などにも使われている非常に安全性の高い金属です。さらに、チタンが顎骨と強固に結合する特性を持っていることが分かり、多くの臨床研究によってその安全性と耐久性が認められたことで、インプラント治療は一気に普及しました。
耐久性については、私自身過去10年以上治療を行なってきましたが、ダメになった人はまだ一人もいません。しかも近年、急速にインプラント体自体の品質、性能が良くなっているため、さらに耐久性が向上しています。
とは言え、インプラント治療はとても専門性が高く、外科的な手術も伴いますので、十分な経験を積んだ信頼できる歯科医師の下で治療を受けることがとても重要です。
当院で使用しているインプラント
● 世界的に評価が高く、骨との結合も早いインプラントを採用
インプラントは、メーカーだけでも世界中に200社以上存在します。その中でも当院では、大学病院などでも多数導入されている、世界3大インプラントの一つ「アストラテックインプラント」を採用しております。アストラテックインプラントは、世界中の歯科医師から高く評価されており、骨との結合がとても早く、身体への負担も少ないという特徴があります。
アストラテックインプラントは、独自の表面処理により骨の治癒を促して、通常であれば3~6ヶ月かかるところ、約1ヶ月~6週間で骨とインプラント体の結合が可能になっています。また、独自の構造によって経年してもインプラントを支える骨が減りにくいため、インプラントがより長持ちしやすくなります。
(※当院では、インプラント治療において国内で未承認の医薬品・医療機器等を使用しておりません。)
● インプラントの料金
インプラントは保険適用外で、自費診療となります。
・インプラント1本:35万円(税込38.5万円)
(カウンセリング・診断料、CT撮影・精密検査、治療計画の作成、手術費、インプラント体・仮歯・上部構造などの材料費、投薬費込み)
インプラント治療の流れ
1.カウンセリング・診査
インプラントは、現時点では歯を失った際の最もお勧めできる治療法だと考えています。見た目がよく、しっかり噛めて、耐久性も高いからです。
ですが、保険適用外で他の治療法より高額なこと、外科的な手術を伴うこと、そして骨の状態が悪い方や心疾患・糖尿病などの病気を抱えている方には適さないこと、などの留意事項があります。そのため当院では、どなたにでもすぐにインプラントをご提案するようなことは致しておりません。
まずはしっかりと患者様のお悩みやご希望を伺い、インプラント治療に関する疑問や不安な点などを丁寧に解説していきます。その上で、虫歯や歯周病の有無、骨や顎関節の状態などを細かく検査していきます。歯周病や虫歯がある場合には、口腔内での細菌感染を防ぐためにも、事前にそれらの治療を行う必要があります。
2.CT撮影
より安全で確実なインプラント治療を行うため、当院では歯科用CTを導入しています。従来のレントゲンでは2次元(平面)の情報しか分からず、外科的手術が必要となるインプラント治療ではリスクがあるからです。CT撮影を行うことで、神経までの距離や血管(動脈)の位置、骨密度や骨量などの骨の状態を、3次元(立体的な3D画像)で正確に把握することができるため、より安全で確実性の高い治療が行えるようになりました。
※インプラントの成功率を高めるためには、通常、抜歯後半年~1年程度の治療期間がかかります。歯を抜いてから完全に骨が再生するまで、一般的には3ヶ月~6ヶ月程度かかるからです。骨が再生する前にインプラントを埋め込も うとすると、まだグニャグニャの状態のところへ埋入することになるため、うまく骨と結合して固定されず、すぐに外れてしまうリスクが高まるのです。
そのため当院では、抜歯後3ヶ月以上経過したのちに、CTで骨の状態をしっかり確認した上で手術を行なっていきます。
3.インプラント手術(①アゴ骨にインプラント体を埋める)
1回目の手術ではアゴ骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込みます(入院不要)。局所麻酔などを行った上で、歯肉を切開し、CTの情報をもとに正確な位置、角度、深さの穴(骨空洞)を開けます。その穴にインプラント体を埋め込み、傷口を縫合します。当院では、大学病院で豊富な経験を積んできた、「口腔外科専門医」の院長が必ず直接治療を行います。
処置の内容や部位によって、めまいや頬の青アザ、鼻血、下口唇の知覚麻痺症状などが起こる場合がありますが、一時的な症状のため心配はいりません。抗生物質のお薬を処方しますので、指示通りにしっかり服用してください。手術後の腫れは1週間程度で落ち着いていきます。
インプラントの手術後数日~1週間は、飲酒や激しい運動など、血流の良くなる事は控えて頂きます。手術後3~4週間は硬い食べ物を控え、柔らかく栄養価の高い食事を心がけ、喫煙もやめて頂きます。消毒やクリーニングのため、月に1回程度、数回通院して頂きます。
4.インプラント手術(②インプラントの頭出し)
2回目の手術ではインプラントの頭を出して、人工歯(被せ物)の土台となる部分(アバットメント)を装着します(入院不要)。2回目の手術は、インプラントと骨がしっかり結合した後で行います。目安としては、上アゴで約4~6ヶ月後、下アゴで約3ヶ月後です。
5.噛み合わせ作り、人工歯(被せ物)の装着
2回目の手術後、傷口が治まれば、型をとって仮の噛み合わせを作ります。仮歯で噛み合わせが十分に整えば、最終的な人工歯(被せ物・上部構造)を歯科技工士に作ってもらいます。
型取りから1~2週間後に、インプラント体にセラミッククラウンなどの人工歯(上部構造)を被せ、噛み合わせを細かく調整していきます。その後、ブラッシングや歯間ブラシ・フロスを使ったお手入れの仕方などを指導し、治療は終了となります。
6.定期的なメンテナンス
インプラントはしっかりメンテナンスを行うと長持ちします。逆に、お手入れが不十分だと「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病の一種になり、脱落してしまう可能性があります。インプラント周囲炎になると、歯茎の腫れや出血、歯周ポケットと呼ばれる隙間ができ、それが進行すると、せっかく埋めたインプラントがグラついたり摘出しなければいけなくなったりしてしまうのです。
そのため、ご自宅での日々のお手入れに加え、歯科医院での定期的な検診とクリーニングがとても大切です。セルフケアだけでは落としきれないプラーク(歯垢)や歯石、着色もキレイにできるため、残っている他の天然歯も良い状態を保つことができます。